2012年05月30日

フレクシビリチ

「それで、話を元に戻すと、その女の理想を政治に反映させたのが十七條の憲法だといふ譯なのかい」

「君は人の話を勝手にまとめる癖があるやうだね。女が生きることと、人が生きるといふことは同じことだらう。人の理想が政治に反映しない譯がないぢゃないか。

 一に曰く、和(やはらぎ)を以て貴(たふと)しと爲(な)し、忤(さか)ふること無きを宗(むね)とせよ。

 人は“やんはり”してゐなけりゃならない。なぜならコチンコチンだとひっくり返ってしまふし、また反對にぐちゃぐちゃだと踏み潰されてしまふ。しなやかなのが一番強いのだ。

“忤(さか)ふる”とは、反作用である。壓されれば撥ね返さうとする力だ。壓されたら、同じ力で押し返してはならない、といふのだ。“やんはり”と受け止めなければならない。この“やんはり”の力は建物の耐震構造のやうなもので、どんな構造物もその固有周期を大きくすることにより、大きな地震波も吸収することが出來るのである」

「さう考へないと高いビルヂングなんて登れなくなるよ」 




posted by ゆふづつ at 00:00| ノンカテゴリー | 更新情報をチェックする