2012年04月30日

大ボケ

「以前、ネズミにニコチンを投與すると代謝が促進し、體重減少が認められた、といふ記事を讀んだことがある。

 もちろん、ニコチンには有害な作用もあるだらうから、タバコが直ちに痩身ダイエットに好いといふ譯ではないだらうが、確かにタバコを止めたとたんメタボになったといふ人は多いね、といふ話をしたら、そんな馬鹿なことがあるか、とムキになって反論をされたことがある。

 面白いのは、その反論をした人が醫者ではなかったといふことだ。俺が讀んだ新聞の記事は、よく憶えてゐないが、どこかの研究室で、しかるべき専門機關だったと思ふ。しかも、實驗結果が、だから痩せたい人やメタボの人はタバコを吸へ、と勸めてゐた譯ではない。

 しかし、今は、タバコはもう問答無用の惡者なのだな。消費税5%が10%に上がると大騒ぎしても、タバコ税65%が80%に上がっても、もう喫煙者の反對など齒牙にもかけられないといふことなのだ。

 しかし、男の90%がタバコを吸ひ、國民の平均壽命が七十にも滿たなかった時代から、まだわづか卅年しか經ってゐない。その時代は受動喫煙など文句を言ふ人は、ただ「けぶいから窓を開けろ」と言ってただけなのに。これが同じ民族なのか。

 しかしまぁ時代によって考へ方は變はるのだから、これはまぁよしとしよう。俺が言ひたいのは、同じ民族が三十年で急に利口になることがあり得ないとすれば、昔の大馬鹿が今の大ボケに變はることはあれ、人間の智慧とは所詮その程度ではないか?といふことだ」



posted by ゆふづつ at 00:00| ノンカテゴリー | 更新情報をチェックする