2011年11月29日

オカルト

「神話に對する現代人の態度は、所謂超常現象に對するそれに似てゐるのぢゃないか。これを牽強附會の珍説で擁護するか、或は論ずるに足らぬとして冷笑するか。いづれの側も、ものごとを輕んずる點では同じ穴の狢だ」

 超常現象は、もしそれに科學的な根據があるのなら、それはそもそも超常現象ではない。だから、それがまず通常の現象であるか、それとも超常現象であるかといふ問題と、我々は超常現象に對してどう向き合ふべきかといふ別問題なのである。

 にも關はらず「超常現象」に十分説得的な根據があると主張しても始まらない。

 だから科學者が珍説を冷笑するのはよいが、その後の問題、つまり科學的に説明の出來ない事象の全てに對して、我々はそれを無視してもよいかどうかは、眞面目に檢討する必要がある。

 現代は科學、とくに自然科學による惠澤が壓倒的に大きいので、自然科學の成り立ち難い分野、人間の心に關する科學、さらには人文科學や社會的規範、文化の問題にまで科學的思考方法が入り込み、知らず識らず我々の未知の分野に對する無知が蔓延ってゐる。



posted by ゆふづつ at 00:00| 日記 | 更新情報をチェックする