2011年03月31日

あをくも 九

「しかしこんな閑な日も偶にはいいなぁ」

「さうよ。これで靜さへ來なきゃ最高だったんだけどなぁ」

「何だよ、その靜かって」

「靜って、あの清掃の・・・」

「清掃?」

「掃除の小母さんだよ、何て云ったけなぁ。みんな靜って云ってる女」

「靜かなんて人、ゐたっけ?」

「中で遇はなかった?十分ぐらゐ前に入ったよ」

「何で休みの日に清掃が來るんだ」

「知らねぇ」

 靜かといふのは、多分、吉野といふ清掃員だらう。最初に來た時、自轉車に跨り、ダブダブの雨合羽を被ってゐた。彼女の名前が確か靜だった。

posted by ゆふづつ at 19:59| 日記 | 更新情報をチェックする