2017年05月19日

五五菊しんぶん 四

 昔。ある学校に食いしん坊の先生がいました。三時間目が終わると、もうお腹がすいたので、給食室に行き、
「はやく飯を出せ」と言おうとして、間違えて、
「早く女を出せ」
 と言ってしまいました。
 
 給食の女は怒って、
「ここには女なんかいないよ」
 と言おうとしましたが、間違えて、
「ここにはわししかいないよ」
 と言ってしまいました。

 すると先生はおどろいて逃げて行きました。めでたしめでたし。

 (記事 五年五組 藤原しづ)

posted by ゆふづつ at 19:09| ノンカテゴリー | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

五五菊しんぶん 三

 四月二十八日金曜日 晴 朝寒し 昼ぽかぽか

 算数のテスト

 ツルとカメが計8個、足が計26本あるとき、ツルとカメはそれぞれ何羽、何匹いるか、ただしツルの足は2本、カメの足は4本とする。

 8個がみなツルだとすると、足は16本。10本足りない。しかしツルを1羽へらして、足の多いカメを1匹ふやすと足が2本ふえる……しかしまだ8本たりない。

 そこで、このツルとカメの交代をあと4回行い、ツルを7羽から3羽に、カメが1匹から5匹になれば、めでたしめでし、足が6+20=26本になる。

 しかし、実は初めからツルが3羽、カメが5匹いたとすれば、このような交代を行うまでもなく、ツルとカメが合計で8個、26本いたのだということが分かる・・・

 ようするに、ツルはもっとも多くても8羽しかいないので、もし1羽なら足の合計が30本になり、もし2羽なら足の合計は28本、もし3羽なら足の合計は26本、あっ見っけた!と順に調べてゆくほうほうを手っ取り早くやってみた。

 なるほど算数というのは数を算える科目であるということがわかる。良い問題である。ただ、ツルとカメの他にからかさ小僧が加わり、ムカデが加わり、足がなんまん本という話になると数えるのもたいへん。算えかたをもっとくふうしないといけないことになるが、これは中学でならうようだ。

 算数は決まった数を求めるので、はじめから答が決まっている。その答をうまくかくしておき、せいとにあてさせる。いっしょけんめいに数えて答の数を見つけ出す。人が殺されたあとで犯人をみつける名たんていににている。

 しかしじっさいの世の中はこれよりはるかにこんぐらがっている。しかも数えるだけでは答が出ない。犯人はたった一人だったとしても、いつのまにか何万人という疑わしい人間がいる。あとから事件を見てきたように思い出せる裁判官もいない。いないが思い出さなければならない。

 千五百年前に聖徳太子という人がこんなことを言っている。
 彼がイエスと言えば私はノーと言う。私がイエスと言えば彼がノーと言う。確かに私はバカかもしれないが、彼がバカだとはかぎらない。しかし二人ともただの凡夫であることは間違いがない。どちらがが正しいかどうか判断するすることは出来ない。二人とも利口だバカだと言っても、ちょうど丸い輪に切れ目がないように、バカの頭は利口の尻につながり、利口の頭はバカの尻につながっている。利口とバカの境目は誰にもわからない と。

 今日は話が長く、しかもこんぐらがってきたのでここまで(記事 五年五組 藤原しづ)

posted by ゆふづつ at 23:04| ノンカテゴリー | 更新情報をチェックする