2012年02月29日

天の御中

「天地が始まったとき、最初に高天原に成った神は、天の御中主といふ神樣だね」

「名は體を表すといふが、天の御中主の神といふ御名が全てだのだ。天の御中主は、アメの眞ん中の主(うし)といふ意味で、主(うし)はその場を領めてゐる主體を指してゐる。つまり、天の中央に坐し、天を領める神樣である。

 ミナカヌシのミナカは、眞ん中、最中(もなか)といふこと。

 ミは漢語の御の字を當てることが多く、神の前に跪く天子の意味の意味の敬語に用ゐることが多いが、倭語のミは異なる。

 眞(ま)とか御(み)、或いは最(も)は、すべてバランスよく偏らないことを言う古語で、今風に言へば、公正とか中立とかいふことになるのだらうが、そんな淺はかなものではない。マ、ミは偏らない人の眞心を表す大事なキーワードなのだ。




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2012年02月28日

信心

「日本語のカミといふ言葉は、いはゆる天神地祇から、それらを祀る社に坐す御靈、人を指すことがあり、さらには動植物、自然物など、おほむね優れた長所があり、恐れ多いものを言ふ。

 また必ずしも善いものであるとは限らず、卑しいもの、惡しきものなどを含むのは前に言った通りだ。

 ただ、ここで注意すべきは、人が理を以て神の上下を定めてはならないといふこと。惡い神は常に惡く、善い神は常に善いとも限らない。

 例へば、スサノヲノミコトといふ大神が坐すが、この神はおよそ人間の理解を超える神樣であり、人の理を以てその善し惡しを判斷してはならない。人の目から見て惡しきものも、本當は善いものかも知れない。さういふ謙虚さがないと、必ず世は亂れ、惡しきものが蔓延ることになる」

「しかし、すべての神樣について、人がその善し惡しを留保することは出來ないよね?もしそんなことをすれば、イワシの頭も信心からになってしまふぢゃないか。我々にも神樣を選ぶ權利はあるだらう」

「そこが難しいところだ。我々は神樣の善し惡しを論ずることに愼重であるべきなのは間違ひがなく、ただどの程度愼重にすべきかは神樣にもよりけりだといふことにしておかう」






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2012年02月27日

迦微

「アメは高天の原、タカマノハラとも言はれる」

「それは現代人の云ふ宇宙空間みたいなものぢゃないのか。何もない晴れた空」

「違ふね。天には、地上と同じやうに建物があり、木も草も、動物もゐるやうだ」

「それは古事記に書かれてある通りなんだね」

「さうだ。結局、アメは、地上と同じやうな構造になってゐるのだが、ただ、そこに住むのが天つ神か、國つ神か、といふ違ひがあり、地上から空の上の高いところにある原を指して高天の原と呼んでゐる譯だ」

「その國つ神といふのは、地上に住む我々のことか」

「神とは、人だけではなく、海や山、動植物のやうなもの迄含め、何か優れたものを持ってゐるモノ全てを指す言葉だ。もちろん、善いものとは限らず惡しきものも含む。ウィルス、害蟲、猛獸、颱風、地震、火山など」

「もういいよ。しかし、世の中には、どうして、さういふ惡い神まであるんだらう?」






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