2011年06月18日

たま 二

 海はよく見ると無數の生き物がをり、地にも空にも多くの鳥がゐた。
 
 さうして魚も鳥も増え、だんだん海に滿ち、地に溢れるやうになった。

 また地には羊や牛、蛇、猪に鹿と、多くの生き物が現れた。

 これらの生き物は喰へば美味く、また働かすことも出來た。女を孕まし、子を生すことも出來、また男を働かし、地と海と空の生き物を支配することも出來た。



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2011年06月17日

たま 一

 目が覺めると何が何だか分からない。底を見ると眞っ暗だし、激しい風に水しぶきが飛んでゐた。

 そのうち、邊りがだんだん見え出した。見上げる空をアメと言ひ、この水を海と呼ばう。

 海はよく見ると引いて行き、ツチが現れた。そしてツチには草と、物の成る木が生えてゐた。

 ツチの果てからは眩しい火の玉が昇り、それがアメを廻り出した。明るい間が晝。火の玉が沈んだ後は夜。夜には暗い火の玉と星々が見えた。



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2011年06月16日

ほとり(終)

 昔を思ひ出しながら歩いてゐたら、いつの間にか家に向かふ小道に下りてゐた。さうだ、晝前には上田家へ行く約束をしてゐた。

 また元の道へ戻り、汗を拭き拭き登ってゐると、
「をんなのまたから生まれた者よ」
 と、どこかから聞こえた。見囘すが誰もゐない。まだ飮んでもゐないのに、いよいよ頭が惚けて來たか。

「をんなのまたから生まれたんぢゃねぇよ。俺は木の股から出て來た」
 と云ひ返すと、
「ほぉけぇ、お前らは木の股から生まれたメコとポコだな。お前らはメとヲットになるのか」

「いいや、俺は少し年を取り過ぎたやうだ」
「なら、親子にでもなるがえぇ」
 かさかさっと、K蛇が川の方へ下りて行った。



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